低血圧の検査とその方法
主な低血圧の検査は血圧測定です。
他に、低血圧による症状と家族に低血圧の人がいるかどうかなどを参考にします。
血圧値には、最大血圧(収縮期血圧)と最小血圧(拡張期血圧)がありますが、低血圧では最大血圧100mmHg以下という血圧値に重点が置かれ、最小血圧についてはあまり言及されません。
血圧というのは加齢とともに上昇し、女性に比べ男性は高血圧を患っている人が多い傾向があります。
また激しい運動やストレスの負荷によっても上昇し、1日のうちでも午前中には低血圧を示すことが多いなど、血圧は時間帯によって変動します。
それゆえに血圧測定は慎重に、同じ日だけではなく、時間も変えて何回か測る必要があります。
さらに座って(座位)測るだけでなく、横になった姿勢や立ったままの姿勢など体位を変えて、少なくても3回以上測定します。
必要に応じて運動負荷を加えた血圧を測定するほか、携帯型血圧計による24時間測定などの検査も行います。
血圧検査の結果、急激な血圧低下がみられる場合や、自覚症状が強い場合などは、血液検査や心電図などで、さらに詳しい検査が行われます。
検査の基本である血圧測定で大事なことは、基礎血圧である本来の血圧値を得ることです。
一般に病院での検査は緊張を伴うことが多いので、血圧は比較的高くなりがちな人は家庭用の血圧計で自宅での血圧も測定することが必要になってきます。
十分にリラックスして、安静状態で測定することが何よりも重要です。