低血圧は様々な症状が全身に出ます。
低血圧では、全身の各細胞への血流が不十分な状態になります。
このため、さまざまな症状が全身に出ます。しかも慢性的な疾患のため、身体的症状だけでなく心理的な反応もあり、生活上の不便も生じてきます。
低血圧の身体的症状
身体的症状には、全身的症状と局所的症状があります。
全身的症状には疲れやすい、身体がだるい、スタミナがないなどのいわゆる慢性疲労が多く、疲労感は午前中にひどく、特に朝起きるのがつらいことが多いようです。
季節の変化に適応しにくいため、季節の変わり目や梅雨時には不調を訴えます。ほかに入浴時の不調や性欲減退、インポテンス、低体温、乗り物酔いなどの症状も現れます。
局所的症状には、脳循環の障害、循環器や呼吸器、消化器などの症状や慢性疼痛などがあります。
脳循環の障害で起こるのは、めまい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴り、血の気が引く感じや失神などです。
循環器症状としては、動悸、息切れ、胸の痛み、不整脈などがみられます。
呼吸器症状には、呼吸困難感、呼吸が浅くなって四肢がしびれて倒れる過換気発作、胸部の不快感、エレベーターなど狭いところに入ると息苦しくなる空気飢餓感などがあります。
消化器症状としては食欲不振や胃がもたれる、腹痛、下痢・便秘、嘔吐、食欲不振、胃下垂などがあげられます。
慢性疼痛としては、頭痛、肩こり、四肢末梢痛、腰痛、舌痛症などがあります。
眼精疲労、夜間の頻尿や排尿時の失神といった症状が出る人もいます。