低血圧

血圧が低い原因とは?

血圧は心臓の機能と末梢血管の機能のバランス、つまり心臓から送り出される血液量と細い末梢血管の緊張度により決まります。

 

血圧が低いということは、心拍出量が少ないか、末梢血管の循環抵抗が低いかのどちらかです。

 

心拍出量が少ないのは1回の摘出量が少ないか、心拍数が少ないかのどちらかのケースが考えられますが、心拍数が少なくなることは、特別な場合を除いてほとんどありません。

 

 

一般的な低血圧は、1回の拍出量が少ないために心拍出量が低下しているか、末梢血管の循環抵抗が低下しているかのいずれかです。

 

心拍出量の低下は、心臓の収縮力が低下し、低心拍出量症候群になっている場合が多いようです。

 

 

一方、末梢血管は血管運動神経の支配を受け拡張したり収縮したりします。

 

その血管運動神経をつかさどる交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、血管が拡張した場合に低血圧が起こります。

 

 

このように血圧の決定には、心臓の収縮力と末梢血管での血行の状態が大きく影響します。

 

このほか座っている姿勢から急に立ち上がったときのような体位変換や、運動によってからだに負担がかかるとき、さらには地球の重力も血圧に影響を与えます。

 

 

人間のからだには、環境や体内の変化に対応して内分泌系、自律神経系を作動させて常に安定を保とうとするホメオスタシスといわれる機構があります。

 

血圧の昇降は、この機構と関係があります。


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