低血圧Q&A

低血圧に関するQ&A(よくある質問)

低血圧と貧血は同じことなのでしょうか?

低血圧と貧血はまったく異なります。貧血は血の量や、血の濃さが問題なのに対して、低血圧は血圧の低さ、つまり心臓から出る血液の量と末梢循環抵抗がかかわってきます。ただ、身体がだるかったり疲れやすかったり、動悸や息切れなど症状が似ているため、実際は低血圧なのに貧血と勘違いしている人も多くみられます。

 

貧血以外にも低血圧の症状とよく似た病気がいくつもあるので、自己診断をしないで体調が悪い場合は受診することをお勧めします。

 

朝起きるのが辛いのは、低血圧のせいでしょうか?

低血圧の人は、朝なかなか起きられないとともに、午前中不調ということがよくあります。ただし、朝が辛いからというだけで低血圧とは断定できません。例えば不規則な生活で、慢性疲労の状態になっているときには低血圧でなくても朝は辛いものです。もし仮に低血圧が原因としても、それを理由にいつまでもダラダラと起きないでいるのは社会生活上も支障がでるはずです。

 

まず、疲れをためない、夜更かしをしない、食事をきちんと摂るなど規則正しい生活を送るよう心がけましょう。いったん目が覚めても、どうも頭がすっきりしないというような場合は、シャワーや入浴が効果的です。最初はぬるめにして、徐々に温度を上げて熱くしていきます。鼻に汗をかくくらいになったら水を加えていき、今度はぬるめにしてゆっくり入ります。湯冷めしないように、湯上がりに冷たい水を身体にかけるのも効果的です。

 

こうした試みをしても体調が改善されない場合は医師の診断を受けましょう。

 

低血圧気味ですが、どの科の診察を受ければいいですか?

低血圧の診察は内科や心療内科で診てもらうとよいです。いずれにしても低血圧に理解を示し、血圧測定を丁寧にしてくれる医師の診察を受けたいですね。血圧は変動しやすいもので、白衣を着た医師の前に出ると必ず血圧が上がるという人がいます。この状態を「白衣性高血圧」といいますが、通常は低血圧なのに、白衣を着た医師の前では血圧が上がるため、低血圧はみえにくくなります。

 

また、基礎体温という考え方があるように、血圧についても基礎血圧という考え方が大切です。